こんばんは!トリケラさんです!
お子さんが「難聴」と診断されて、
「難聴って何?耳がどうなっているの?」
と思った方も多いのではないでしょうか。
「難聴」と聞くと、“聞こえにくい”というイメージが浮かびますが、実は難聴にも原因や聞こえ方のタイプによっていくつかの種類があります。
うちの子も最初に診断を受けたとき、「感音性難聴です」と先生に言われても、
かんおんせい?なにそれ?
と、正直ピンときませんでした。
でも、次第に難聴について学び『難聴の種類』を知ることで、補聴器の調整や関わり方のヒントが見えてきたんです。
今回は、そんな「難聴の種類」について、できるだけ分かりやすくお話ししていきます!
難聴の種類は3種類!
難聴の種類は、大きく分けると次の3つに分類されます。
- 伝音性難聴
- 感音性難聴
- 伝音性と感音性の両方の特徴を持つ混合性難聴
「伝音?」「感音?」
初めて聞く言葉だと、少し難しく感じますよね。
でも大丈夫。
このあと順番に、わかりやすく解説していきます!
①伝音性難聴
伝音性難聴とは、耳の外側(外耳)や中の部分(中耳)で音がうまく伝わらないタイプの難聴です。
参照:日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会ホームページhttps://www.jibika.or.jp/owned/hwel/hearingloss/
たとえば、耳だれや中耳炎、耳あかのつまりなどが原因で起こることがあります。
このタイプは音の大きさが小さく聞こえるのが特徴で、テレビの音量を下げたように、全体的に音が小さく感じられます。
補聴器などで音をしっかり届けてあげることで、聴力の改善が見られることもあります。
伝音性難聴の最大の特徴は、治療で聴力が回復するケースがあることです。
医師の治療とあわせて、補聴器の調整や聞こえやすい環境づくりを行うことで、言葉の獲得やコミュニケーションの発達につながりやすくなります。
②感音性難聴
感音性難聴は、内耳(特に蝸牛)や聴神経など、音を「感じ取る」部分に原因があるタイプの難聴です。
参照:日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会ホームページhttps://www.jibika.or.jp/owned/hwel/hearingloss/
トリケラ家の長女とうこ・次女そらは、ともにこのタイプ。
音そのものは耳に届いているのに、言葉として正確に聞き取るのが難しいのが特徴です。
たとえば、小さな声や早口の言葉は聞き取りにくく、周りがざわざわしている環境では、音を聞き分けるのにとてもエネルギーを使います。
補聴器や人工内耳を使っても、聴力や言葉の理解の改善には個人差があります。
感音性難聴の場合は、多くは聴力自体の改善は見込めません。
そのため、補聴器などで聴力を補い、聞こえやすい環境づくりや周囲のサポートがとても大切です。
③混合性難聴
混合性難聴は、伝音性難聴と感音性難聴の両方の要素をあわせ持つタイプです。
音の伝わり方(外耳・中耳)と、音の感じ取り方(内耳・聴神経)の両方に難しさがあるため、医師や言語聴覚士と相談しながら、補聴器の調整や聞こえやすい環境づくりを丁寧に進めていくことが大切です。
原因や程度によっては、補聴器や人工内耳を併用するケースもあります。
子どもの聞こえ方に合わせた支援を重ねることで、ことばの発達やコミュニケーションの力を育てていくことができます。
聞こえ方の違いとそれぞれの支援の方法
難聴の種類について理解できたところで、次は聞こえ方(耳に届く音の波形)の違いを図で見てみましょう。

この図は、健聴者と難聴者の音の波形の伝わり方の違いを表しています。
こうして比べてみると、「同じ難聴でも聞こえ方がこんなに違うんだ」と実感できますね。
タイプが分かると、補聴器の調整方法や支援の仕方も変わってきます。
たとえば――
- 伝音性難聴の場合:原因となる中耳炎などの治療や、補聴器で音を大きくしてあげることが大切です。
- 感音性難聴の場合:音量よりも「ことばの明瞭さ」を重視した調整や、静かな環境での会話がポイントになります。
どちらのタイプにも共通して大切なのは、医師との連携や、家庭での聞こえの環境(テレビの音量、話す距離、照明など)を整えること。
毎日の生活の中で、子どもが安心して「聞こえる」経験を積める環境づくりが何より大切です。
まとめ
いかがでしたか?
「うちの子はどんな聞こえ方をしているんだろう?」
その答えを知ることが、難聴のある子どもの世界を理解する第一歩です。
タイプを知ることで、無理のない関わり方やサポートの仕方が見えてきます。
難聴のある子どもも、聞こえ方に合わせた支援があれば、自分らしくのびのびと成長していけます。
私も、こうしてブログで発信していますが、まだまだ難聴児の子育ての途中です。
これからも少しずつ、一緒に難聴のことを学んでいきましょう!
どのタイプの難聴なのかは、耳鼻科医の診察で分かるよ!




