難聴

難聴になった原因ってあるの?

こんばんは!トリケラさんです!

 赤ちゃんに難聴があると分かったとき、まず気になったのが「原因」のことでした。

 「どうしてうちの子が? 私のせい?」

 そんなふうに思ったママも多いと思います。

 私もそうでした。

 今日は、そんな「原因」のお話を、私の体験も交えながらお話ししていこうと思います。

子どもの難聴の原因

 今日は、生まれたばかりの赤ちゃんから幼児までの期間で診断される難聴に、原因が存在するのかを解説します。

 まず、難聴の原因は、大きく分けると生まれつきのもの(先天的要因)と、生まれたあとに起こるもの(後天的要因)の2つがあります。

①先天的要因

 先天的要因とは、生まれつき耳の聞こえに関わる部分に特徴がある場合です。

 たとえば——

  • パパやママからの遺伝によるもの
  • 妊娠中の感染症(風しんやサイトメガロウイルスなど)の影響
  • 早産や低出生体重による影響
  • お腹の中での酸素不足など

 生まれたときから耳に聞こえにくさがある場合は、この「先天的要因」にあたります。

②後天的要因

 後天的要因とは、生まれたあとに、何らかの理由で耳が聞こえにくくなった場合です。

 たとえば——

  • 中耳炎などの耳の病気
  • おたふくかぜ、はしか、髄膜炎などの感染症
  • 薬の副作用(抗生物質など)
  • 強い騒音や外傷(けが)
  • 加齢によるもの

 このように、生まれたあとに起こる耳の聞こえの変化は「後天的要因」に当たります。

難聴の原因(トリケラ家の場合)

 トリケラ家の場合は、先天的要因(遺伝子の特徴によるもの)による難聴です。

 私と夫、どちらにも「耳の聞こえ」に関係する遺伝子の特徴があって、その組み合わせによって、子どもたちの耳の聞こえに影響が出たようです。

 次女を総合病院で出産してから数ヶ月経ち、再検査により難聴が確定した際、医師から「もし希望されるなら、当院で遺伝子の検査もできますよ」と教えてもらいました。

 難聴の原因になる遺伝子はいくつか種類があって、どのタイプかを調べておくと、将来医学が進んだときに役立つかもしれないと聞いたんです。

 検査といっても、採血して血を少し取るだけだったので、「それならお願いしてみようかな」と思って受けることにしました。

 また、トリケア家の場合は子どもたちが女の子なので、将来この子たちが「自分もお母さんになりたい」と思ったときに、自分が難聴であることが原因で子どもを持つことを諦めてほしくないなと思って、「これが原因だから大丈夫だよ」って、自信を持って背中を押してあげられるように、今できる準備をしておこうと思ったんです。

遺伝子検査

 長女と次女の採血による遺伝子検査の結果、耳の機能に関わる『遺伝子の変化(変異)』が関係していることが分かりました。

 私と夫のどちらも、その遺伝子に『Aa』というかたちで『保因者(キャリア)』としての特徴を持っていました。

 このような場合、遺伝の組み合わせによって次のような割合で遺伝します。

AA:Aa:aa = 1:2:1

 つまり、4分の1の確率で『aa(両方とも変異を持つ)』という遺伝子型になり、そのときに『難聴の症状が現れる(発現する)』とされています。

 医学的には、こうした遺伝の形を「常染色体劣性遺伝」と呼びます。

 高校生物で学んだ遺伝ですね!

 図で説明すると次のようになります!

 上の図によると、長女と次女は難聴が発現しているので、この遺伝子の特徴が4分の1の確率で『aa』であることが分かります。

 また、難聴が発現していない三女については、『AA』もしくは『Aa』であることが分かります。

 このとき受けた遺伝子検査の結果については、また別記事で投稿する予定です!

難聴になった原因が分かったらどうしたらいいの?

 難聴の原因には、①先天的要因と②後天的要因に分類される、遺伝や感染などさまざまな要因があります。でも、どんな原因であっても「早く気づいて動き出すこと」がとても大切です。

 特に先天性の難聴の場合、生後6か月までに補聴器などで赤ちゃんの耳に音を届けてあげると、その後の言葉の発達がぐんとスムーズになることがわかっています。

 原因がわかれば、次にどんなサポートをすればいいのかが見えてきます。

  • 先天的要因である遺伝子が原因の難聴なら、治療は不可能であるので、早めに補聴器や人工内耳による補聴を開始するように動き始める。
  • 後天的要因である中耳炎が原因の難聴なら、その治療に努める。

 などですね。

 焦らなくても大丈夫です。でも少しでも早く行動することが、何よりの“対策”なんですよね。

 難聴があっても、子どもたちはちゃんと自分のペースで成長していきます。

 わたしたち親ができるのは、その一歩一歩を信じて親にしかできないサポートに徹底し、寄り添っていくこと。

 それだけで十分、立派なスタートなんです。

焦らなくても大丈夫!

難聴について一緒にゆっくり学んでいきましょう!

 補聴器の作成などについては、また別記事で解説していきます。

 ぜひそちらの投稿も楽しみにお待ちください!