こんばんは!トリケラさんです!
今日は、小学校の「難聴学級」に在籍している長女とうこの時間割についてお話しします。
「難聴がある子って、小学校でどんなふうに過ごしているの?」
そんな疑問にお答えしていきます。
はじめに、今日の記事の結論です。
この結論をふまえて、実際の時間割と学校生活の様子をご紹介していきます。
長女とうこについて
まずは、とうこについて簡単にご紹介します。
- 先天性の高程度感音難聴
- 聴力:裸耳で40〜60dB程度、補聴器装用時で20〜40dB程度
- 身体障がい者手帳なし
- 知的発達に遅れなし
- 活発で木登りが大好き
- オレンジと黒が好き
- 母が選んだ服は着ない(自分で選びたい派)
- ご飯を食べるのが少しゆっくり
- 小柄だけど運動神経は抜群
- スイミングに通っている
聴力(dB)については、また別の記事で詳しく解説する予定です。
ざっくりお伝えすると、「私たち健聴者が耳を手でふさいだとき」くらいの聞こえ方をイメージしてもらうと近いと思います。
難聴学級について
とうこは、特別支援学級の一種である「難聴学級」に在籍しています。
トリケラ家の住む市内には、難聴学級が設置されている小学校が1校しかありません。
そのため、難聴学級に入るために教育委員会に特別支援学級の入級申請と、併せて学区外通学の申請を行い、許可を得て現在の小学校に通っています。
とうこの学校には、難聴学級に在籍しているお友だちが、とうこを含めておよそ5人ほどいます。
難聴学級でのサポート内容やクラスの様子など、詳しいことはまた別の記事でご紹介する予定です。
では、そんな難聴学級でとうこがどんな1日を過ごしているのか、実際の時間割をもとにお話ししていきますね。
とうこの時間割(10月のある週)
特別支援学級に在籍する子どもの場合、1年生クラスや2年生クラスなどの通常のクラスのことを「交流学級」と呼びます。
学校にもよりますが、とうこの場合、朝の会や帰りの会などの活動は、交流学級で行います。次に述べますが、とうこは難聴学級で過ごす時間よりも交流学級で過ごす時間が多いので、ランドセルを入れる個人の棚は交流学級にあります。
下の図は、10月のある週のとうこの実際の時間割です。
| 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
| 1時間目 | 国語 | 国語 | 国語 | 国語 | 国語 |
| 2時間目 | 算数 | 算数 | 書写 | 生活 | 算数 |
| 3時間目 | 音楽 | 国語 | 体育 | 生活 | 生活 |
| 4時間目 | 国語 | 道徳 | 算数 | 生活 | 生活 |
| 5時間目 | 図工 | 生活 | 国語 | 図工 | 学力タイム |
| 6時間目 | 図工 | 図工 |
色がついている「書写」の時間は、とうこが難聴学級で自立活動をしている時間です。ときどき「道徳」の時間も、前半に道徳をして後半に自立活動をするときもあるようです。
それ以外の時間は、交流学級で同じ学年の友だちと一緒に過ごしています。
体育も音楽も図工も、補聴器をつけてみんなと同じ授業を受けています。
難聴学級で学ぶ「自立活動」の時間は、難聴学級に在籍する他の子たちと時間を揃えて設定されており、みんなで難聴学級に自分の聞こえにくさについて学ぶ時間になっています。
自分と同じように耳が聞こえにくい仲間、補聴器をつけている仲間――
とうこが難聴であることに引け目を感じることなく、元気に楽しく学校に通えているのは、きっとこの仲間たちのおかげなんだと思います。
「せっかく難聴学級に入級できたのに、どうして交流学級でばかり授業を受けているの?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、これにはきちんとした理由があります。
交流学級での授業のほうが多い理由
まず、とうこには知的面での発達の遅れはありません。
小学校入学前に実施した発達検査では、発達指数110程度という結果が出ており、同い年の子どもたちよりも少し早い発達を見せていました。
そのため、保育園年長時の担任の先生や、小学校の難聴学級の先生とたくさん話し合いを重ねた結果、今のような交流学級多めの時間割で指導を受けることになりました。
補聴器をつけることで授業内容のほとんどを理解できており、難聴学級でマンツーマンの指導を受けるよりも、交流学級でお友だちと一緒に学ぶほうが、とうこの性格にも合っていて良いだろう
――そんな先生方の判断でした。
もちろん、交流学級で過ごすといっても、先生方のサポートや授業中の工夫があってこそ。
その点については、また後日別記事でご紹介しますね。
おわりに
今日は、難聴学級に在籍する小学生のリアルな時間割をご紹介しました。
少しでも、学校での1日の流れや雰囲気をイメージしてもらえたら嬉しいです。
この他にも、先生方のサポートのことや、学校にお願いしていること、そして授業中のちょっとした工夫などについて、また別の記事でお話しする予定です。
とうこが安心して学校生活を送るための小さな工夫たちを、ゆっくりご紹介できたらと思っています。
とうこは活発でリーダー気質なので、交流学級でクラスのみんなとワイワイ過ごすのがいい刺激になっているようです!


