難聴Q&A
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聴力検査に出てくるHz(ヘルツ)って何?音の高さと子どもの聞こえをやさしく解説

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悩むママ
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Hz(ヘルツ)って何かしら…?

あまり聞きなれないわ…

子どもの聴力検査の結果を見て、「Hz(ヘルツ)って何だろう?」と首をかしげたことはありませんか?

dB(デシベル)もよくわからないのに、Hzまで出てきて頭が混乱してしまう。そんなふうに感じている難聴児のママパパが多いと思います。

Hzは「音の高さ」を表す単位で、聴力検査では必ず確認される大切な情報です。

なぜなら、難聴のある子どもは「低い音は聞こえるのに高い音だけ聞こえない」というように、音の高さによって聞こえ方が大きく違うケースが多いからです。

どのHz帯が苦手なのかを知ることで、補聴器の調整や日常のサポートに直結する情報が得られます。

わたしは、先天性の感音性難聴の長女と次女、健聴の三女を育てる母です。難聴児を育ててきた経験やHzの意味を理解することで「娘に何の音が届いていないのか」が見えるようになりました。

この記事では、Hzの基本的な意味から、聴力検査との関係スピーチバナナとのつながりまでを、難聴の知識ゼロのママにもわかるようにやさしく解説します。

この記事を読むと、聴力検査の結果票に並ぶHzの数字が何を意味しているかがわかり、「うちの子はどの音が聞こえにくいのか」をイメージできるようになります。

Hzを知ることが、子どもの聞こえを正しく理解するための入口です。

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ヘルツ(Hz)とは?

Hz(ヘルツ)とは、音が1秒間に何回振動しているかを表す周波数の単位です。数値が小さいほど低い音、大きいほど高い音を意味します。

  • 太鼓をたたいたときのズーンとした低い音は250Hz前後。
  • 日常会話の音域は500〜4000Hz。
  • サ行やタ行など、言葉の聞き分けに大切な高い音は2000〜4000Hz以上に分布しています。

一般的に、ヒトの耳が感じ取れる周波数の範囲は約20〜20,000Hzとされています。

言葉を理解するのに必要な音域はその一部、500〜4000Hzに集中しています。

dB(デシベル)とHzは何が違うの?

混乱しやすいのですが、dBとHzはまったく別のことを表しています。

  • Hz(ヘルツ):音の「高さ」——低い音か高い音かを示す
  • dB(デシベル):音の「大きさ」——小さい音か大きい音かを示す

同じ440Hzのラの音でも、小さく弾くことも大きく弾くこともできます。音の高さ(Hz)と音の大きさ(dB)は、別々に変えられる独立した情報です。

聴力検査では、この両方を組み合わせて「どの高さの音が、どの大きさから聞こえるか」を確認しています。

音の大きさ(dB)については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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聴力検査ではなぜヘルツを見るの?

聴力検査でHzを細かく測るのは、難聴のある子どもは「音の高さによって聞こえ方が異なる」ことが多いためです。

  • 感音性難聴の場合、高音域(2000〜4000Hz)が落ちやすい傾向があります。
  • 伝音性難聴では、低音域が聞き取りにくくなることがあります。

検査では125〜8000Hzの範囲を測り、どの高さが弱いかをオージオグラム(聴力図)として可視化します。

会話音が多く分布する帯域

ヒトの会話は 500〜4000Hz に集中しており、この帯域が落ちると意味の理解に影響します。

赤ちゃんや子どもの“聞こえのサイン”については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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身近な周波数の具体例

聞き取れる音の高さの範囲は、生き物によって大きく異なります。

  • 人間:約20〜20,000Hz
  • 犬:〜40,000Hz
  • 猫:〜60,000Hz
  • イルカ:100,000Hz以上で会話
  • コウモリ:100,000〜150,000Hzの超音波で定位

この違いを見ると、音の高さには大きな個性があることが分かります。

聴力検査では何をしているの?

聴力検査では、周波数(Hz)ごとに「どのくらいの大きさ(dB)から音が聞こえるか」を一つひとつ確認していきます。

子どもの聴力検査では、250Hz・500Hz・1000Hz・2000Hz・4000Hzの5つの高さの音を使います。それぞれの周波数について、小さな音から始めて5dBずつ少しずつ音量を上げていき、子どもが聞こえた瞬間の反応を観察します。

反応の見方は音を探すようにきょろきょろする、目が見開く、音のする方向に顔を向けるなど、子どもによってさまざまです。

音が聞こえた反応が出た瞬間の音量(dB)を記録することで、「この高さの音は○dBから聞こえる」という聴力の地図が完成します。

5つの周波数すべてで同じ作業を繰り返し、それをグラフに描いたものがオージオグラム(聴力図)です。

我が家の実例:高音域が落ちる聞こえ方

トリケラ家の感音性難聴の長女とうこ・次女そらの聴力では、2000〜4000Hzを中心とした高音域に低下が見られます。

この帯域が苦手だと、日常でこんな困りごとが起きやすくなります。

  • 「さ」「た」などの区別がつきにくい
  • 語尾が聞き取りにくい
  • 雑音環境で特に聞こえの負担が大きくなる

補聴器で音量を上げても、高音域の聞こえにくさは完全には補いきれません。

だからこそ、どのHzが苦手かを把握しておくことが、日々の関わり方のヒントになります。

スピーチバナナとは会話に使われる音の高さと大きさをグラフに示したもの

スピーチバナナとは、人の会話に使われる音の高さ(Hz)と大きさ(dB)をグラフ上に示したものです。バナナの形に似た帯状の領域が特徴で、オージオグラムと重ねることで「この子に何の音が届いているか」が一目でわかります。

 スピーチバナナについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

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スピーチバナナの中の音はどのHz帯に分布するか

 黄色い領域が、会話に使われる母音・子音が分布する部分です。

  • 250〜500Hz(低音):母音「あ・う・お」
  • 1000〜4000Hz(中〜高音):子音(サ行・タ行・カ行)が集中
  • 4000Hz以上(高音域):明瞭度を左右する重要な音

高音域が落ちると、言葉がぼやけて聞こえたり、似た音を聞き間違えたりしやすくなります。

次女のオージオグラムをスピーチバナナに重ねると…?

写真の中の▲マークは、次女そらの聴力(補聴器装用時)です。

聴力検査による聴力をスピーチバナナに重ねると、どの音が届いていてどの音が届いていないかが視覚的に確認できます。

補聴器で20〜40dBまで改善しても、周波数ごとに改善度は異なります。高音域ほど課題が残りやすく、日常の聞き取りに影響することがわかります。

Hzの数字を見るときに知っておきたいこと

会話の聞き取りに大切な帯域は500〜4000Hz

ヒトが感じ取れる音域は約20〜20,000Hzと広いですが、日常会話の理解に必要な音域は500〜4000Hzに集中しています。この帯域が聞き取りにくいと、言葉の意味が理解しにくくなります。

低音・中音・高音でサポート方法が変わる

  • 低音域が苦手な場合:補聴器の低音域を中心に調整、声を低めに意識して話す
  • 高音域が苦手な場合:口元が見えるように話す、静かな環境での会話を意識する
  • どちらにも共通:正面から話す、短い文でゆっくり伝える

どのHz帯が弱いかによって、補聴器の調整方針も、家庭での関わり方も変わります。

専門家(聴覚師・言語聴覚士)と相談するときに、「うちの子は何Hzが苦手ですか?」と聞いてみると、具体的なアドバイスをもらいやすくなります。

まとめ|Hzを知ることが、子どもの聞こえを理解する第一歩

Hz(ヘルツ)は「音の高さ」を表す周波数の単位で、聴力検査では125〜8000Hzの範囲を測ることで、子どもがどの高さの音を聞き取りにくいかを把握できます。

感音性難聴では高音域(2000〜4000Hz)に低下が出やすく、言葉の聞き分けに影響が出やすいことが特徴です。

最初は「Hz?dB?なにが何だかわからない」という状態でも大丈夫です。わたしも最初はそうでした。

でも少しずつ意味を理解していくことで、娘たちのオージオグラムを見る目が変わり、「今日の補聴器の設定はこの帯域が上がったんだ」「だから家での声かけにこう工夫しよう」と、日常のアクションにつながるようになりました。

聴力検査の結果票を見るのに慣れてきたら、次のステップはスピーチバナナと重ねてみることです。「うちの子に何の音が届いているか」が見えると、支援の方向性がグッとクリアになりますよ。

一緒に少しずつ、子どもの聞こえを理解していきましょう!

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ABOUT ME
トリケラさん
トリケラさん
難聴児のママ兼ブロガー
先天性の感音性難聴の長女と次女、健聴の三女を育てるママブロガー。

『子どもの難聴の確定診断を受けた日にわたし自身が知りたかったこと』をテーマに、聴力検査や補聴器、療育、便利グッズなどについて、一次情報を大切に発信しています。
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