かわいい&難聴児の憧れ!難聴うさぎちゃんの魅力|難聴の著名人紹介
生まれた赤ちゃんに難聴があると聞いたとき、「将来、うちの子はどんな大人になるんだろう」「ちゃんと楽しく生きていけるのかな」。そんな不安が頭をよぎったことはありませんか。
そんな中で、生まれつきの難聴があり、補聴器をつけていて、こんなふうに自分らしく生きていいんだそう思わせてくれる存在に出会うことがあります。
そのひとりが、SNSで発信している「難聴うさぎ」ちゃんです。
かわいいだけじゃなく前向きすぎるわけでもなく、ありのままの自分を大切にしている姿に
、憧れを抱き心がふっと軽くなる難聴のある子や親御さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、難聴うさぎちゃんはどんな子なのか、どんなところが魅力なのか、そして
なぜ「憧れの存在」になっているのかをやさしく解説していきます。
難聴うさぎちゃんってどんな子?
難聴うさぎちゃんは、先天性の感音性難聴があり、聴覚障害3級の診断を受けている聴覚障害の当事者です。
- 1994年6月26日生まれ(2026年1月現在:31歳)
- 島根県松江市出身
- インフルエンサー、YouTuber「難聴うさぎ」、会社経営者
- 芸能事務所「U-8」所属
難聴が分かったのは、1歳半の頃。耳の検査で感音性難聴だということが分かったそうです。そのため、幼少期から補聴器を使いながら生活しており、現在はInstagramやYouTubeを中心に、自身の経験や日常について発信しています。
難聴があることや補聴器を使っていることを特別視するのではなく、生活の一部として自然に伝えているのが特徴です。聞こえにくさのある日常や、コミュニケーションの工夫についても触れながら、難聴があっても自分らしく過ごす姿を発信し続けています。
難聴を隠さない 難聴うさぎちゃんの発信スタイル
難聴うさぎちゃんの発信の特徴は、難聴があることを特別な武器にも、隠すべき弱点にもしていないところにあります。補聴器を使っていることや聞こえにくさについて触れる場面はありますが、それは説明や主張のためというより、日常の一部として自然に置かれています。
- 難聴だけをテーマにしすぎない
- できないことも、工夫していることも同じ温度で語る
- 前向きを押しつけない
- 同情や感動を求めず自然体の難聴当事者の日常を発信している
- 聴覚障害だけでなく、視覚障害や身体障害などの当事者とのコラボ動画も発信している
発信内容は、難聴そのものの話題だけに偏っていません。日々の出来事や挑戦していること、自分が楽しいと感じていることなどが中心にあり、その中に難聴の話が溶け込んでいます。そのため、見る側も「難聴の人の発信」を構えて読むのではなく、「一人の人の暮らし」として受け取ることができます。
また、必要な配慮や工夫についても、押しつけるような伝え方はしていません。こうしてもらえると助かる、こういう方法が自分には合っている、といった形で淡々と共有されており、知らない人にとっては理解のきっかけになり、同じ立場の人にとっては共感につながっています。
前向きすぎず、重くなりすぎず、でも現実から目をそらさない。そのバランスの取れた発信スタイルが、多くの人に受け入れられ、難聴のある子どもや親にとっても、安心して見続けられる存在になっている理由のひとつなのかもしれません。
かわいいだけじゃないと言われる理由
難聴うさぎちゃんの発信を見ていると感じるのは、見た目のかわいさだけが支持されている理由ではない、ということです。
難聴がある自分を、無理に前向きに見せることも、反対に弱さとして強調することもなく、できることと難しいことの両方を自然に並べています。その姿勢が、見る人に安心感を与えているように感じられます。
また、言葉の選び方にも特徴があります。前向きなメッセージはあっても、「がんばればできる」「努力すれば乗り越えられる」といった表現は多くありません。うまくいかないことがある前提で、どう工夫しているか、どう受け止めているかが淡々と語られており、その現実的な視点が共感につながっています。
完璧ではないことを隠さず、でもそれを特別なものとして扱わない。
その自然な立ち位置が、「すごい人」というよりも、「現実に存在する少し先を歩く人」として感じられる理由なのかもしれません。だからこそ、難聴のある子どもにとっても、親にとっても、無理なく憧れられる存在として受け取られているのではないでしょうか。
難聴児が憧れる理由
難聴うさぎちゃんが難聴のある子どもたちにとって憧れの存在になっている理由のひとつは、「自分と同じ立場の人たちが、生き生きと過ごしている姿」を具体的に見ることができる点にあります。
難聴うさぎちゃんのYouTubeには、ろう者や難聴者が多く登場し、その中には小学生や中学生といった若い世代の子どもたちもいます。年齢や背景の異なる人たちが自然に関わり合い、笑顔で楽しんでいる様子は、難聴があることを特別な壁として感じさせません。
うちの子が中学生になったらどうなるんだろう?
高校生になったらどんな生活を送るのだろう?
そんな問いに対して、「こうならなければいけない」という答えではなく、「こんな未来もある」という選択肢を見せてくれることが、子どもにとっても大きな意味を持ちます。難聴があるからといって、悲しんだり諦めたりする必要はない。そのことを、言葉ではなく姿で伝えてくれているように感じられます。
また、難聴うさぎちゃん自身が手話を使っていることも、憧れにつながるポイントです。手話を勉強したい子や、これから使ってみたいと考えている人にとって、日常会話の中でどのように手話が使われているのかを具体的に知ることができ、現実的なイメージを持ちやすくなります。
難聴があることも、手話を使うことも、特別なものではなく、生活の一部として自然に存在している。その姿が、難聴児にとっての「なりたい未来」として映っているのではないでしょうか。
難聴児と手話の関係については、こちらの記事で解説しています。

親にとっても心強い存在
難聴うさぎちゃんの発信が心強く感じられるのは、子ども本人だけでなく、親にとっても同じです。
YouTubeに登場するろう者や難聴者の中には、成長段階にある子どもたちの姿もあり、それを見ることで、自分の子どもの少し先の未来を具体的に想像しやすくなります。漠然とした不安として抱えていた「将来」が、現実の姿として目の前に現れることで、気持ちが少し整理される感覚があります。
動画の出演者たちは、難聴があることを理由に沈んでいるのではなく、それぞれの立場で楽しみ、交流し、日常を送っています。その様子からは、難聴があるからといって悲しむ必要はないこと、人生の楽しさが失われるわけではないことが自然に伝わってきます。誰かに励まされるというよりも、「こういう世界がある」と知ることで、静かに勇気をもらえる感覚に近いかもしれません。
また、難聴うさぎちゃんの動画には、字幕が丁寧につけられている点も大きな特徴です。話し方にろう者特有のこもった発音があることは事実ですが、それが気になる場合は音声をオフにして字幕だけで楽しむこともできます。見る人それぞれが、自分に合った方法で内容を受け取れる工夫がされていることは、聞こえにくさへの理解があるからこそだと感じられます。
難聴うさぎちゃんの発信は、何かを教え込むものではありません。ただ、難聴のある人たちが自然に存在し、笑い、楽しんでいる姿を見せてくれる。その積み重ねが、親にとっても「この先も大丈夫かもしれない」と思える材料になっているのではないでしょうか。
まとめ 難聴うさぎちゃんがくれる希望
難聴うさぎちゃんの魅力は、難聴があることを前提にしながらも、それだけに縛られずに生きている姿が、現実の形で見えるところにあります。特別な成功談でも、理想論でもなく、ろう者や難聴者が自然に集い、笑い合い、日常を楽しんでいる姿がそこにあります。その光景は、難聴がある未来を必要以上に重く考えなくてもいいのだと、静かに教えてくれます。
難聴のある子どもにとっては、「こうならなければいけない大人像」ではなく、「こんな大人になるのもいいかもしれない」と思える選択肢があることが大きな意味を持ちます。親にとっても、将来を一つの正解に当てはめるのではなく、いくつもの可能性があることを知れるのは、大きな支えになります。
難聴うさぎちゃんは、誰かを励まそうとして声高に語る存在ではありません。ただ、自分と同じように聞こえにくさを抱えながら生きる人たちの姿を、そのまま見せてくれている。その積み重ねが、難聴児にとっても、親にとっても、「このまま進んでいっていいのかもしれない」と思える希望につながっているのではないでしょうか。
難聴うさぎちゃんのような、「ロールモデル」を見つけることが、親にとっても子どもの障害を受容するための大切なステップのひとつとなります。

音のない世界でコミュ力を磨く 難聴うさぎ (著)
<本書の魅力>
「障がいがあるからできないのでは」という固定観念を覆して、世界一周旅行や起業、女優やYouTubeをやったりと行動力とコミュニケーション力がある著者。
障がいがある人、周りに障がいを抱えている方がいる人、悩みを抱えている人、人生に迷っている人のヒントになる本です。
『それって本当にやりたいこと?』『できるできないで判断してない?』『自分の人生の主人公は自分だ』という思いを綴った一冊。
「口を見るだけで会話できる」「筆談が苦手な人もいる」など聴覚障がいへの理解を深めることもできる本となっています。

難聴うさぎちゃんは、我が家の娘たちもこうやって大きくなっていくのかなっていう希望を与えてくれるんだ!

