【まとめ】補聴器用電池の種類(PR41・PR44・PR48・PR536)・寿命・値段・交換方法などをわかりやすく解説

補聴器の電池ってどこに売っているのかしら…?
色もたくさんあって違いが分かりにくいわ…
どこで買うのが一番安く買えるのかしら…?
補聴器の電池、どれを選べばいいか迷っていませんか?
実は、補聴器電池を選ぶときのポイントは「安く買えるかどうか」以外にもたくさんあります。 なぜなら補聴器用の空気亜鉛電池は、保存方法や交換頻度によって、聞こえの安定性まで変わってくるからです。
わたしは難聴児ママとして、8年以上にわたって日常的に補聴器電池を使ってきました。この記事では、補聴器電池の種類、寿命、値段、購入先、捨て方まで実体験に基づいてわかりやすく解説します。
補聴器電池は空気亜鉛電池(PR)
補聴器に使われる電池は「空気亜鉛電池」という特殊な電池です。
一般社団法人電池工業会によると、空気中の酸素をプラス極材料として使用します。使用する際はシールをはがしますが、はがしたまま保管すると電池の性能が劣化します。

PRと他のボタン電池(LRやCRなど)を間違えないで!
補聴器用電池PRは、他のボタン電池と形がよく似ているうえに、その名称も他のボタン電池の名称(LR、CR、BR、SR)とかなり似ています。特に「PR41」と「CR2032」は形が似ているため、間違えやすいです。
メガネプラザ公式サイトによると、PR以外のボタン電池を補聴器に入れると、補聴器本体が故障する可能性があると言われています。
もし使っている補聴器に対応した電池が分からなくなった場合は、補聴器専門店に問い合わせるか、補聴器の取扱説明書に記載されている型番を確認することが確実です。
PRと他のボタン電池(LR、CR、BR、SR)の違い
| 記号 | PR | LR | CR | BR | SR |
|---|---|---|---|---|---|
| 電池の種類 | 空気亜鉛電池 | アルカリボタン電池 | コイン形リチウム電池 | フッ化黒鉛リチウム電池 | 酸化銀電池 |
| 電圧 | 1.4V | 1.5V | 3V | 3V | 1.55V |
| 主な用途 | 補聴器専用 | 時計、電卓、歩数計、玩具 | リモコン、メモリーバックアップ、体温計 | 低温環境、長期保存機器 | 腕時計、体温計、精密機器 |
| 特徴 | シール付き、空気で発電、使い切り | 安価で経済的、徐々に電圧が下がる | 高電圧、長寿命、自己放電が少ない | 低温特性に優れる、長期保存可能 | 寿命まで電圧が安定、高性能 |
コンビニで売っているのはCR・LR電池
コンビニで売っているボタン電池のほとんどはCR2032やLR44などのコイン形リチウム電池です。補聴器用の空気亜鉛電池(PR41、PR48など)はコンビニでは売っていません。
補聴器電池のサイズは4種類
補聴器電池のサイズは世界共通規格で4種類あります。パッケージの色を見るだけで種類が分かるように国際的に統一されているため、どのメーカーでも同じ色=同じサイズです。色で識別できるため、購入時に間違いにくくなっています。
| サイズ | 色 | 型番(別名) | 用途 |
|---|---|---|---|
| PR536 | 黄色 | 10 | 超小型補聴器 |
| PR41 | 茶色 | 312 | 小型補聴器 |
| PR48 | オレンジ色 | 13 | 標準サイズ補聴器 |
| PR44 | 青色 | 675 | 高出力補聴器 |
電池のサイズは補聴器本体でそれぞれ決まっており、違う型番の電池を使うことはできません。 購入前に手持ちの補聴器に対応した電池の型番を確認しましょう。
ここからは、我が家が愛用しているシグニアの補聴器用電池を例に、4種類のサイズと用途を解説します。
補聴器用空気電池 PR44(青:675)
補聴器用空気電池 PR48(オレンジ:13)
- 一般的な耳かけ型や、耳の穴をふさぐタイプでよく使われる標準サイズ。
- 家庭でもっとも目にする機会が多いのがこのサイズ。
- トリケラ家でも、子どもたちの補聴器がフォナックのスカイMシリーズなので、こちらのPR48を使用しています。
補聴器用空気電池 PR41(茶色:312)
- 小型の耳かけ型や、RICタイプ(レシーバー分離型)でよく使われる小さめサイズ。
- コンパクトな補聴器向けで、持続時間はPR48より短め。
- 長女とうこが以前使用していたリオネットのHB-A5AAでは、こちらのPR41を使用していました。
補聴器用空気電池 PR536(黄色:10)
サイズによって容量や持続時間、適した補聴器の種類などが変わるので、補聴器の型番に合ったサイズを選ぶことがとても大切です。各メーカー公式ページでも「使用できる電池サイズ」を必ず明記しているので、初めての購入時は一度確認しておくと安心です。
【写真つき】補聴器電池の入れ方
補聴器電池の入れ方とマイナス(ー)・プラス(+)


プラス面は、シールが貼られている側です。平らで、色付きシールが目印になります。
マイナス面は、やや膨らみがあり、シールは付いていません。触ると、ほんの少し丸い感触があります。

多くの補聴器は、プラス面を上にして入れます。ただし、必ず本体の表示を確認してください。
シールを剥がすと空気が入り、反応が始まります。剥がしたら1分ほど待ってから装着すると安定します。
電池は入れる向きを間違えると動かない
補聴器の電池は、プラスとマイナスを逆向きに入れると回路が成立しません。故障はしませんが、音は出ません。何度も逆向きに無理やり閉めると、電池蓋の破損につながることがあります。
シールを剥がしてから待つ必要がある
空気亜鉛電池は、シールを剥がしてすぐには使えません。シールをはがしてから約30秒後に使用することが推奨されています。なぜなら、空気中の酸素と反応して発電が始まるまでに時間がかかるからです。
さらに、パナソニック公式FAQでは、冬場は1分程度待つことが推奨されています。冬場は電圧が安定するまでの時間が長くなるためです。冬場に補聴器の調子が悪いと感じたら、電池を入れてから1分待ってみてください。
補聴器電池の寿命は5〜10日
補聴器電池の寿命は、サイズと使用状況によって変わります。
| サイズ | 寿命の目安 |
|---|---|
| PR48 | 5〜10日程度 |
| PR41 | 3〜7日程度 |
| PR44 | 6〜14日程度 |
| PR536 | 3〜5日程度 |
実際の寿命は、装用時間や音量設定によって変わります。 高出力設定で長時間使用すると、寿命は短くなります。
我が家ではフォナックのスカイMシリーズを使用しています。使用している電池はシグニアのPR48です。電池の寿命は、毎日12時間程度装用していて、だいたい10日ほどです。
電池交換のサインは3つ
電池交換が必要なサインは次の3つです。
- 音が途切れる
- 警告音が鳴る
- 雑音が増える
切れかけの電池は音が不安定になります。 安全のため、早めの交換が重要です。
フォナック スカイMシリーズの場合
フォナックのスカイMシリーズは、電池ランプで確認できます。 常時電池ランプが緑色に点灯しており、電池が切れるとランプが消えます。
また、補聴器を耳に近づけると増幅音(ピーピー音)が聞こえます。 音が聞こえないということは電池切れのサインです。
補聴器電池はどこで買える?
補聴器電池の主な購入先は次の通りです。
- 補聴器専門店:安心だが価格は高め
- 家電量販店:品揃え豊富
- ドラッグストア:一部店舗で取扱あり
- 100均(ダイソーなど):在庫不安定
- Amazon・楽天:まとめ買いが最安
コンビニで売っているのはCR2032などのコイン形リチウム電池です。補聴器用のPR41やPR48は、コンビニでは取り扱っていないため注意しましょう。そのため、外出先で電池を切らしてしまった場合は、補聴器専門店か家電量販店に行く必要があります。
Amazonなどのネット通販であっても、使用期限はきちんと長めのものが販売されていますので安心してください。我が家では、Amazonで20パックセットをまとめ買いしていますが、使用期限が迫っている商品が手元に届いたことは一度もありません。
補聴器電池の値段は300〜800円
補聴器電池の価格は、購入先によって変わります。
| 購入先 | 価格帯(6個入り) | 特徴 |
|---|---|---|
| 補聴器専門店 | 600〜800円 | 純正品、サポート付き |
| 家電量販店 | 500〜700円 | 品揃え豊富 |
| Amazon・楽天 | 200〜700円 | まとめ買いで最安 |
価格が安いからといって必ずしも品質が低いとは限りません。OEM製品も多く流通しています。
補聴器電池におけるOEM製品とは
OEMとは「Original Equipment Manufacturer」の略です。他社ブランドの製品を製造する仕組みを指します。
簡単に言えば、中身を作る会社と名前をつけて販売する会社が別ということです。補聴器用空気亜鉛電池でも、このOEM製品は多く存在します。
OEM製品が安いのは
OEM製品は、製造設備を持つメーカーが大量生産します。販売側は、自社ブランドとしてパッケージを変えて販売します。
広告費やブランド料が少ない分、価格が抑えられます。中身の製造元が同じであれば、性能が大きく変わらないケースもあります。
OEM製品=品質が低いわけではない
OEMという言葉に「安かろう悪かろう」の印象を持つ方もいます。
しかし、製造元が大手電池メーカーの場合、品質基準は同じラインで管理されていることもあります。
重要なのは、
- 保存状態
- 製造年月日
- 信頼できる販売元かどうか
この3点です。
補聴器電池にOEMが多い理由は特殊な市場だから
補聴器電池は特殊な市場であり、製造できるメーカーは限られています。
そのため、同じ工場で作られた電池が、異なるブランド名で販売されることがあります。価格差はブランド戦略や流通コストの違いによるものです。
OEM製品を選ぶときのポイント
補聴器の電池をOEM製品の中から選ぶときは、価格だけで選ばないことが重要です。次の点を確認してください。
- サイズ表記(PR41・312など)が明確か
- 使用期限が長いか
- 口コミ評価が安定しているか
お子さんの聞こえを支える大切な電池ですので、信頼できる製品を選びましょう!
100均の補聴器用電池は緊急用
補聴器用電池は、ダイソーやセリアなどの100円均一ショップにも販売されています。緊急用としては十分機能しますが、日常使いは専門店や信頼できるブランドが安心です。
聞こえの安定性を優先する家庭では慎重に選びましょう。実際の寿命はどうかといった検証については、また別の記事で解説する予定です。
ちなみに、我が家では100均の電池は使ったことがありません。Amazonでまとめ買いをすれば20パックで2000円ちょっとで買えるので、1パック200円程度で購入することができます。
まとめ買いで安く購入できるので、あえて100均を選ぶ必要性を感じていません。
電池チェッカーは必須ではない
電池チェッカーは残量を測定する道具です。
我が家では、旭電機化成株式会社製のデジタル電池チェッカーを使用しています。電池をセットするだけで簡単に電池の残量を確認できます。
毎日電池の残量を確認したい家庭では便利ですが、警告音機能がある補聴器では必須ではありません。フォナックのスカイMシリーズは電池ランプが緑色に常時点灯しており、電池が切れるとそのランプが消えるため、見ただけで電池切れに気がつくことができます。そういった補聴器を使っている家庭では、補聴器チェッカーは必要ないかもしれません。

補聴器電池の正しい保管方法
未使用の補聴器電池の保管方法は、高温・低湿度・高二酸化炭素の環境を避けて保管してください。 直射日光の当たる場所や冷蔵庫での保管は避けましょう(参考:電池工業会)。
我が家では、補聴器電池は未使用・使用済みともに、子どもの手の届かない場所に保管しています。絶縁対策まではできていないので、そこは反省です…。




補聴器電池の誤飲の危険性

国民生活センターの報告によると、2019年4月から2024年5月までに14歳以下のボタン電池誤飲事故は72件ありました。 手術など摘出処置が必要となった事故は33件です。
ボタン電池の誤飲は非常に危険です。 産業技術総合研究所の実験では、ボタン電池を2枚のハムの間に挟んだ実験で、消化管に接触した場合の危険性が実証されています。
補聴器電池の正しい捨て方
補聴器電池はボタン電池として処分します。自治体の回収ルールに従って処分しましょう。多くの地域では、ボタン電池回収缶があります。
【実践テクニック】電池交換の手間を減らす方法
電池交換の手間を減らすテクニックを紹介します。
両耳同時交換で手間を削減
我が家では、片耳の電池が切れたときに、反対の電池も一緒に変えます。
理由は次の2つです。
- 電池が切れる頻度を揃えるため
- 交換回数・手間を減らすため
両耳の電池寿命を同期させることで、交換のタイミングが予測しやすくなります。
電池交換セットを3セット作成
我が家では、補聴器の電池交換セットを3セット作成しています。
- 家用:1セット
- お出かけリュック用:1セット
- 保育園・小学校用:各1セット
先生方にも「簡単でわかりやすい」と好評です。作り方の詳細はこちらの記事で解説しています。

まとめ|補聴器電池選びの3つのポイント
補聴器電池選びで重要なポイントは次の3つです。
難聴児がいる家庭にとって補聴器電池は消耗品であり、日常生活に欠かせないものです。安全に、効率的に、コスパよく使い続けることが、子どもの聞こえを守ることにつながります。
電池メーカーごとの詳しい比較、100均電池の実証実験結果、主要メーカー別の最安値比較については、それぞれ個別記事で詳細に検証していきますので、ぜひご覧ください。
電池で迷わない環境を整えることが、聞こえを守る第一歩です。




