難聴基礎知識
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気をつけて!中耳炎|難聴児が“聞こえにくくなる理由”と早期発見のポイント

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難聴のある子どもにとって、中耳炎は特に注意が必要な病気です。

補聴器でしっかり聞こえていたはずなのに、ある日突然「返事が減る」「音がこもる」「聞き返しが増える」。そんな変化の裏側に、中耳炎が隠れていることがあります。

トリケラ家の長女とうこ・次女そらも中耳炎になりやすく、定期的な耳鼻科の通院は欠かせません。痛みがなくても気づけるように、普段の聞こえ方の変化には特に注意してきました。

中耳炎は痛みを伴わないことも多く、子ども自身が不調を言葉で伝えにくいため、難聴児の場合はさらに気づきにくいのが特徴です。補聴器をしていても音の届き方が変わるため、親が「聞こえの変化」に早めに気づくことがとても大切になります。

この記事では、難聴児が中耳炎で聞こえにくくなる理由早期発見のポイントをわかりやすく解説します。

この記事を読んで
わかること
  • 中耳に液体(滲出液)がたまると、10〜30dB程度の伝音性難聴が起こり、補聴器をしていても音がこもって聞こえる
  • 痛みが出ない滲出性中耳炎は特に気づきにくく、返事の減少や聞き返しの増加など“聞こえの変化”が最初のサインになる
  • 難聴児の場合、もともとの聴力低下と重なるため、聞こえの悪化に気づいたら早めに耳鼻科を受診することが重要

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中耳炎とは?|難聴児にとって注意が必要な理由

中耳炎は、耳の奥にある「中耳」に炎症が起こる病気です。子どもに多い理由として、日本耳鼻咽喉科学会では次の点が挙げられています。

  • 耳管が短く太く水平に近い
  • 鼻水やウイルスが中耳に届きやすい
  • 集団生活で風邪にかかる機会が多い

特に難聴児が注意したいのは、痛みが出ない滲出性中耳炎です。中耳に液体(滲出液)がたまることで鼓膜の動きが弱まり、音が十分に伝わらなくなります。その結果、10〜30dB程度の聞こえの低下が起こることが報告されています。

聞こえの単位dBについては、こちらの記事でも解説しています。

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聴力の単位dB(デシベル)とは?数値の意味と聞こえの目安をわかりやすく解説
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中耳炎で聞こえにくくなる理由

中耳炎は、耳の中に滲出液がたまることで鼓膜の振動が妨げられ、音の伝わりが弱まります。この状態は伝音性難聴と呼ばれ、補聴器をつけていても“音の入口”がふさがれているため、聞こえにくさが残ります。

難聴児の場合、もともと限界のある補聴器の働きに加えて伝音性の低下が重なり、普段と比べて大きな聞こえの差が出ることがあります。

トリケラ家での実例

風邪のあと「なんだか聞こえが悪い?」と感じて受診したところ、とうこに痛みのない滲出性中耳炎が見つかったことがありました。本人は特に不快感を訴えなかったため、聞こえ方の変化が発見のきっかけになりました。

その後、治療は抗生物質で進み、しっかり改善しました。

受診の目安(早めに耳鼻科へ相談すべきサイン)

中耳炎は自然に治る場合もありますが、難聴児の場合は「聞こえの低下」が日常生活や学習に影響しやすいため、早めの受診が重要です。受診の目安としては、次のようなタイミングがあります。

風邪が治っても、聞こえにくさが続くとき

滲出性中耳炎は風邪のあとに発生することが多く、鼻水が治まっても聞こえにくさだけ残ることがあります。

目安:1〜2週間続く場合は受診が推奨されています。

呼びかけへの反応がいつもより鈍いと感じたとき

返事が少ない、振り向くまでに時間がかかるなどの変化が見られたら、中耳炎が背景にある可能性があります。

補聴器をしているのに、聞き返しが増えるとき

補聴器の調整の問題ではなく、中耳に液体がたまっていることで音の伝わりが弱くなるケースがあります。補聴器店での試し聞きや調整では改善しない場合、耳鼻科での確認が必要です。

トリケラ家では、中耳炎に気づく理由のほとんどが、この『聞き返しが増えること』です。「なんて?」「ん?」と聞き返しが増えたり、言ったことを理解しようと考え込むような表情が増えたら、中耳炎を疑います。

TVやタブレットの音量が普段より大きくなるとき

音量の変化は子ども自身が気づきやすいサインで、家庭で最も見つけやすい指標です。

耳だれ(耳漏)があるときは、すぐに受診

耳だれが出ている場合は細菌感染を伴っている可能性があり、放置すると悪化することがあります。

保育園や学校で「聞こえにくそう」と指摘されたとき

家庭とは違う環境での変化が見えることも多いため、指摘があれば早めの受診につながります。

家庭でできる予防策

中耳炎は子どもに多く、特に難聴児は“聞こえの落ち込み”に気づきにくい分、予防がとても大切です。家庭でできる予防策には次のようなものがあります。

風邪をこじらせない

中耳炎の多くは、風邪のウイルスや細菌が耳管を通って中耳に入ることで発生します。

  • 鼻水が多い時期はこまめにケアする
  • 発熱・咳が長引くときは早めの受診
  • 風邪の治りかけでも“聞こえの変化”に注意する

鼻水の管理を徹底する

小児耳鼻科でも強調されるポイントです。

  • こまめに鼻をかむ習慣づけ
  • かめない子は電動鼻吸い器を使う
  • アレルギー性鼻炎がある場合は治療を継続する

鼻づまりは耳管の働きを妨げ、中耳炎のリスクを高めます。

集団生活後の体調変化に注意

保育園・幼稚園は風邪の感染機会が多い場所です。

  • 風邪が流行している時期は特に注意
  • 鼻水・咳が続くときは聞こえの変化を観察する

家庭・園・学校で情報共有する

中耳炎は本人の訴えが少ないため、大人同士の連携が発見につながります。

  • 「風邪のあと聞こえが落ちることがある」
  • 「返事が少なくなったら教えてほしい」 など、あらかじめ伝えておくと早期発見に役立ちます。

まとめ

中耳炎は難聴児にとって特に注意が必要な病気です。痛みがなくても聞こえの変化が出るため、返事の変化や聞き返しの多さなど、日常の小さなサインを早く見つけることが大切です。

風邪のあとに「様子が違う」と感じたときは、早めに耳鼻科を受診することで悪化を防ぐことができます。鼻水が増えてくる季節になりますが、子どもの聞こえの変化を見守りながら、安心して過ごせる毎日をつくってあげてください。

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ABOUT ME
トリケラさん
トリケラさん
難聴児のママ兼ブロガー
先天性の感音性難聴の長女と次女、健聴の三女を育てるママブロガー。

『子どもの難聴の確定診断を受けた日にわたし自身が知りたかったこと』をテーマに、聴力検査や補聴器、療育、便利グッズなどについて、一次情報を大切に発信しています。
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