保育園生活

難聴児の発表会で起こりやすい“聞こえの困りごと”と対策まとめ

いよいよ発表会シーズンだね!

 発表会は、難聴のある子にとって“いつもより音が多い特別な日”。

 私も長女とうこの初めての発表会では、大きな音に驚かないかとても不安でした。

 でも、保育園では事前にステージで音出し練習があり、「今から大きい音が出るよ」という声かけをしていただけたおかげで、とうこは安心して練習に参加できました。

 この記事では、わが家の実体験を交えながら、難聴児と発表会のポイントをわかりやすく解説します。

  • ステージの距離やざわつき、音の重なりで聞こえの負荷が大きくなる
  • 衣装と補聴器の相性は事前チェックで防ぎやすい
  • 家庭での準備と先生のサポートが、子どもの安心につながる

ステージで起こりやすい“聞こえのズレ”とは?

 発表会の会場は、日常とはちがう“特別な音環境”になります。

 ステージと客席の距離、BGM、照明、人のざわざわなどが重なることで、難聴児は普段より聞き取りの負荷が高くなります。

 とうこの初めての発表会のときも、観客の保護者のザワザワ声や大きなBGM、ステージ上での他の子の泣き声などを前に、「必要な音だけちゃんと聞こえるのかな?」と心配が大きかったのを覚えています。

音楽やBGMで指示が埋もれる

 発表会では曲が流れる時間が多く、先生の声が重なって聞き取りづらくなります。

 発表会のように音が重なる場面では、補聴器をつけていてもすべての音を聞き取れるわけではありません。

 詳しくは、こちらの記事で解説しています。

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ステージと先生の距離が遠くなる

 距離が離れると声が届きにくくなり、指示のタイミングがズレやすくなります。

周りの子の声・泣き声・ざわつきが混ざる

 複数の音が重なることで、どの音に注意を向けたらよいか分かりにくくなり、理解が追いつきづらいことがあります。

マスクで口の動きが見えない

 口形をヒントにしている子には、口元が隠れることで理解が落ちやすくなります。

補聴器×発表会で起こりがちなトラブル

衣装が補聴器に当たる・引っかかる

 帽子・飾り・かつらなどの衣装が補聴器に触れると、ずれやすくなります。

 事前に軽く確認してもらえると安心です。

大きな音・急なマイク音が刺激になる

 突然の大音量が補聴器に入ると、驚きや不快感につながることがあります。

ハウリングが起きやすい

衣装や髪型で補聴器が覆われると、ピーッという音が発生しやすくなります。

汗や湿気でイヤーモールドが外れやすい

 照明の熱や緊張で汗をかくと、イヤーモールドがゆるみやすくなります。

 落下防止のカバーやクリップが安心です。

電池切れのタイミング問題

 発表会の最中に電池が切れると不安につながります。

 当日の朝に新しい電池へ交換しておくのが確実です。

家庭でできる聞こえの準備(安心材料を増やす)

セリフ・歌・動きを家でゆっくり確認する

 事前に内容が分かると、当日の負担が軽くなります。

口形を見せながら練習する

 「ゆっくり・はっきり・口元が見える」状態で練習すると、音と口形が結びつきやすくなります。

「もし聞こえなかったらどうする?」を伝えておく

 聞こえなくても大丈夫、周りを真似して問題ないなど、心理的な安心を先に作っておくことが大切です。

補聴器の当日メンテナンス

 電池交換、音響口の掃除、イヤーモールドの確認、カバーやクリップの装着などを済ませておくと安心です。

当日、先生にお願いしておくと安心なこと

 難聴児だけに合わせてもらうのではなく、全体の流れの中で無理のない範囲でお願いできることに絞っています。

衣装と補聴器が当たらないか確認してもらう

 着替え時に軽くチェックしてもらえると安心です。

マイクやスピーカーの位置・音量の確認

 スピーカーの真正面に立たないなど、可能な範囲で調整してもらえます。

困ったときはそばで軽く合図してもらう

 動きが止まったときに小さな合図があると、子どもは落ち着きます。

「聞こえなかったらそのままで大丈夫」と声をかけてもらう

 子どもの安心につながります。

発表会後に出やすい“疲れサイン”とケア

聞き返しが増える

 疲れや聞き取り負荷の反動で増えることがあります。

 音が多い環境のあとに疲れが出やすいのは、発表会に限ったことではありません。

 同じように音が多い場面での負荷については、難聴児の運動会の記事(内部リンク)でも紹介しています。

感情が揺れやすい・ぐずる

 刺激が多かった反動で疲れが出やすくなります。

補聴器を外したがる

 耳を休めたいサインとして補聴器を嫌がることがあります。

ぼーっとする・動きがゆっくりになる

 全身で頑張った後のクールダウンです。

ケアのポイント

 静かな環境でゆっくり過ごすこと、補聴器は早めに外してOK、甘えたい気持ちを受け止めることが大切です。

 補聴器を装用している難聴児の聞こえ疲れについては、こちらの記事でも解説しています。

難聴児が補聴器を外すとき

難聴児が補聴器を外すとき補聴器を外す時間は、子どもにとって耳を休める大切なひととき。 聞こえる時間と聞こえない時間、どちらも大切にしてきた母の目線から、“補聴器を外す”という行為の意味を綴ります。...

まとめ

 発表会は、難聴のある子にとっても特別な行事。

 家庭での準備や先生方のサポートがあることで、子どもは安心して舞台に立つことができます。

 当日は補聴器カバーとクリップをつけ、衣装も問題なく着用できました。

 こうして安全に参加できたのは、保育園の先生方が事前の音出し練習や衣装チェックなど、細かな部分まで気を配ってくださったおかげです。

 難聴があっても、大切なのは“聞こえやすい環境づくり”と“安心できるサポート”。

 無理をさせないこと、できたことを一緒に喜ぶことが、子どもにとって一番の力になります。

実際、二人とも泣かずに静止せずにちゃんとステージの上で踊れるようになったのは3~4歳からだったよ。

それまでは、難聴のせい?って不安だったけど、今では単純に二人の性格なんだろうなと思うよ!

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